19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパで流行した新しい装飾美術、アール・ヌーヴォー。これは、身の回りにあるもののデザインを変革し芸術的な価値を高めていこうとする装飾芸術の革新運動でもありました。
本企画では、アール・ヌーヴォーを代表するガラス工芸家エミール・ガレやドーム兄弟のコレクションの中から、用途と芸術とが見事に融合した作品を紹介します。イマジネーションあふれる造形や色彩は、自然界の動植物の形態を参考にした彼らの芸術的感性と、工房を支えた高度な職人技なしには成立しえなかったものでした。彼らの生み出したガラス工芸品は、実用品としての機能を兼ね備えると同時に、最高の芸術品でもあったのです。そこには、用と美のはざまで制作を続けたアール・ヌーヴォーの巨匠たちの心意気が感じられます。
ユニークな形の作品が果たして何に使われたのかを推測しながらご鑑賞ください。
■会場:北澤美術館 本館 1階展示室
■会期:2011年7月16日(土)〜12月6日(火) *会期中無休
■開館時間:7月〜9月9:00〜18:00
10月〜12月9:00〜17:00
(閉館時間の30分前までにご入館ください)
■電話:0266-58-6000
■入場料:大人800円 中学生400円 小学生以下無料
団体(8名以上)大人700円 中学生300円
本館・新館共通券もございます
■住所:長野県諏訪市湖岸通り1−13−28