伊藤修身は、1941年に東京都で生まれました。1971年、30歳にして長年の夢であった陶芸教室の門を叩き、斎藤鷹郎に指示、1979年には東京に自らの窯「吾身窯」と陶芸教室を開きます。1990年、清里に「八ヶ岳窯」を構え、現在に至るまで精力的に作陶を続けています。
備前や信楽などと共に、地元八ヶ岳の土が使われている作品には、各土の特徴が存分に活かされています。おおらかな造形、釉薬の色数を抑え自然の焼き色を活かした色彩。そうした特徴は、作品を「気持ち良く使えること」を信条とする作家のシンプルながらも力強い陶芸観と熟練の技に裏打ちされたものです。
使い込む楽しさを予感させる、滋味あふれる作品をご鑑賞ください。
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