ガレのジャポニスム展
幕末の開国と共に海を渡った浮世絵や焼きものなど精緻をつくした日本の工芸は、ヨーロッパに強い衝撃を与え、各地で日本ブームがおこりました。そこに見るあでやかな色使い大胆な構図は、印象派や世紀末の工芸改革運動「アール・ヌーヴォー」の誕生に深い影響を与えました。今日「ジャポニスム」と呼ばれるこうした現象は、「アール・ヌーヴォー」の旗手、フランス北東部の都市ナンシーに生まれたガラス工芸家エミール・ガレ(1846-1904)の作品にも表れています。色とりどりの草花が咲き乱れ、バッタやトンボの飛び交う独特の作品世界、自然を手本に、四季折々の風情をたたえた個性あふれる「ガレ様式」が誕生した背景には、日本の美学に注がれたガレの熱いまなざしがありました。 本展では、北澤美術館創設35周年を記念し、世界屈指のガレ・コレクションの中から、ジャポニスム関連の作品を中心に秀作100余点を一堂に展示いたします。 ガレ芸術誕生の秘密に迫る特別企画、お誘い合わせの上お越しください。
会期情報
会期 | 2017年4月3日(月)~2018年3月31日(土) |
開館時間 | 9:00~18:00(4月~9月) 9:00~17:00(10月~3月) |
休館日 | 2018年10月31日 *他に、4月1日・2日は展示替えのため休館 |
会場 | 北澤美術館 1階 ガラス工芸展示室 〒392-0027 長野県諏訪市湖岸通り1-13-28 |
電話 | 0266-58-6000 |
入館料 | 大人1000円 中学生500円 小学生以下無料 ※団体(8名様以上)料金は、上記入館料より100円引 ※日本画展示室(2階)もあわせてご覧いただけます。 |
■ 主催: 公益財団法人 北澤美術館 ■ 協賛: 株式会社 キッツ 株式会社キッツは社会貢献活動の一環として公益財団法人北澤美術館を支援しています。 |
ガレは日本美のどこに注目したのか?
新発見を交え展覧会の見どころを紹介しながら、ガレの熱い視線を追います。
講 師 | 池田まゆみ(主席学芸員) |
日 時 | 5月13日(土) 14:00~16:00 参加無料(要入館料) |
※喫茶室は午後より講演会会場となるため、時間帯によっては閉店させていただきます。ご了承ください。
ギャラリートーク(学芸員による展示解説)
毎月第4土曜日 14:00より約30分間 |
申込み不要、参加無料(要入館料) |
羊歯文 伊万里風縁飾皿
菊にカマキリ文月光色鉢
鯉文双魚形花瓶
獅子頭≪日本の怪物の頭≫
雪持松に猛禽図花瓶 もうきんず