諏訪湖のほとりにたたずむ北澤美術館は、19世紀末アール・ヌーヴォーのガラス工芸家エミール・ガレとドーム兄弟の名作を収蔵する施設として国内外に知られています。このたび当館では、水にちなむテーマの特別展を開催いたします。
ガラスはしばしば清らかな水にもたとえられます。ガレとドームの作品は美しい花の意匠に目を奪われますが、水にまつわる魅力的な作品が数多くあります。本展ではそうした魅力に注目してみました。
ガレの故郷フランス北東部のロレーヌ地方は森と湖にめぐまれ、人々は狩猟や釣りに親しみ、工芸の題材にもなりました。一方、東洋との貿易で栄えたオランダの海浜風景は、異国情緒を誘うテーマとして古くから陶磁器の絵付けに好まれました。ガレとドームはそうした伝統を背景に、当時ヨーロッパを席捲したジャポニスムの影響を受けながら、新しい芸術「アール・ヌーヴォー」を生み出していったのです。
また、深淵な芸術表現を追求したガレは、当時最先端の学問であった海洋学に興味を抱き、タツノオトシゴやクラゲなどそれまで知られていなかった海の生き物をテーマに、幻想的な世界を表現しています。
色とりどりに輝くガラスの魅力をひと味違った視点で探る展覧会です。
会期情報
| 会 期 | 2026年3月14日(土)~2027年3月16日(火) |
| 開館時間 | 9:00~17:00 ※入館は16:30まで |
| 休館日 | 5月19日(火)、9月1日(火)、9月30日(水)、11月24日(火)、12月31日(木)、1月1日(金)、2月16日(火) |
| 会 場 | 北澤美術館 1階 ガラス工芸展示室 〒392-0027 長野県諏訪市湖岸通り1-13-28 |
| 電 話 | 0266-58-6000 |
| 入館料 | 大人1,200円/中学生700円/小学生以下無料 *団体(15名以上)100円引き *大学・高校生割引1,000円(学生証提示に限る) *障がい者割引600円(障がい者手帳提示に限る・本人のみ) *2026年3月31日(火)までは旧料金で入館いただけます |
| ■ 主催:公益財団法人 北澤美術館 ■ 後援:日本ガラス工芸学会、諏訪地方市町村教育委員会連絡協議会、一般社団法人諏訪観光協会、諏訪湖温泉旅館協同組合、信濃毎日新聞社、長野日報社、市民新聞グループ、NHK長野放送局、SBC信越放送、NBS長野放送、TBSテレビ信州、abn長野朝日放送、LCV ■ 協賛:株式会社 キッツ 株式会社キッツは社会貢献事業の一環として公益財団法人北澤美術館を支援しています |
■記念講演会
『ガレとドーム、水と風景、自然の美』
| 講 師 | 池田まゆみ(北澤美術館 主席学芸員) |
| 日 時 | 2026年5月9日(土)14時~15時 |
| 参加費 | 無料(要入館券)、事前申込み不要 |
■学芸員によるギャラリートーク
展示の見どころや作品について解説します。
| 日 時 | 毎月1回(約40分) *開催日時は当館ホームページの「お知らせ」、SNSに掲載します。 |
| 参加費 | 無料(要入館券)、事前申込み不要 |
エミール・ガレ 脚付杯「魚と海藻」
1895-1904年
エミール・ガレ 台付花瓶「渓流のニンフ」
1889年頃
エミール・ガレ 花瓶「貝殻と海藻に海浜風景」
1895-1900年
エミール・ガレ 花瓶「海馬」
1901-1903年
エミール・ガレ 蓋付瓶「魚」
1895-1900年
エミール・ガレ 花瓶「クラゲ」
1900-1904年
ドーム兄弟 鶴頸花瓶「蜻蛉」
1904年頃
ドーム兄弟 脚付花瓶「蜻蛉と蛙」
1905年 (10/1より展示)
ドーム兄弟 三耳花瓶「鷺に水草」
1895年
ドーム兄弟 花瓶「カモメに帆船」
1900年頃
ドーム兄弟 花瓶「魚と海藻」
1898年頃
ドーム兄弟 花瓶「水辺の花」
1897年


