終了いたしました |
佐藤 透
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コア・ガラスの世界展
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佐藤透氏は、現代では珍しいコア・ガラスを探究し続ける作家です。古代のガラス技法であるコア技法は、紀元前16世紀のメソポタミアで始まりました。耐火性のコア(芯)の周りにガラス棒を熔かしながら巻きつけ成形し、色ガラスで装飾を施し、徐冷後に芯を抜き取るものです。吹きガラスの発明後に途絶えたこの技法を、佐藤氏は試行錯誤の末に見事に体得し、独自の世界を築きました。
佐藤氏のコア・ガラスの特徴は、軽やかと繊細さにあります。光を柔らかく通す艶消しされた薄い素地は、古代のコア・ガラスには見られないものです。素地には、色ガラスで小動物や草花の文様がリズミカルにあしらわれ、優美な雰囲気に満ちています。また、色合わせの巧みさも佐藤作品の魅力です。色とりどりのガラス棒を自在に組み合わせた多彩な文様は、まるで万華鏡や刺繍のようです。
能装束や着物、漆工芸をはじめとする日本の伝統工芸に大きな関心を寄せる佐藤氏の美意識は、作品の隅々にまで反映されています。ガラス棒からわずか数ミリのパーツを作り、一つ一つ熔かし付けていく丹念な手作業や、色と模様をバランス良く重ね合わせていく上品なセンス、そして炎の上でコア(芯)をコントロールする熟練した技術は、すべて日本の伝統工芸の真髄につながるものです。
本展では、近作約60点とともに、制作に用いられる道具や、装飾パーツなどを展示します。また、作家のご協力のもと、複雑なコア・ガラス制作工程を収めた映像を会場で放映します。 |
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コア・ガラスに新たな世界観を打ち立てた佐藤氏の創作の全容をご鑑賞ください。 |
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特別イベント開催 【ギャラリートーク】 |
コア・ガラス作家、佐藤透氏によるギャラリートークを開催します。コア・ガラスの魅力や作り方などについて、作家ご本人にお話しいただく貴重な機会です。
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日時 :2013年9月22日(日) 午後2時〜 |
場所 :1F多目的ギャラリー |
参加費無料(要入館料)、申込不要
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佐藤 透(さとう とおる) 略歴 |
1960 神奈川県生まれ
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1983 横浜市立大学文理学部 卒業 |
1992 東京ガラス工芸研究所 修了 |
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[個展] |
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[二人展] |
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ギャラリー田中(銀座)’98〜’12(10回)
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ギャラリーセイ(調布)’96、’97 |
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SUWAガラスの里(諏訪)’99
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松屋銀座(銀座)’99~'09(9回) |
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EN陶REZ(神戸)’02〜’11(6回)
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びいどろ家(名古屋)'99、'01、’03
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アートスペースカワモト(富山)’06、’08、’10、’12
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ギャラリー古島(千葉)'00~’12(8回)
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上方銀花(大阪)’06、’08
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SUWAガラスの里(諏訪)'01
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梅凰堂(旭川、札幌)’09、’11、’13
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アルデバラン(新宿)’04、’11
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IPPODO NY(米国)’10
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清里北澤美術館(清里)’11
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[その他海外でのグループ展など多数] |
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横浜高島屋(横浜)’12
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Made in Japan ガラス美術館(デンマーク)'97 |
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ギャラリー福田(町田)’13
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グループ展 ギャラリーL(ドイツ・ハンブルク)’98
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北澤美術館(諏訪)’13
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〃 ギャラリー91(ニューヨーク)'00
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2011 NHK制作「美の壺」香水瓶の回出演 |
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〃 ヘラーギャラリー(ニューヨーク)’03、’04
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〃 プリズムギャラリー ’08
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[受賞歴] |
1997 (財)クラフト・センター・ジャパン選定品
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1998 麻布美術工芸館 選定品
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多摩美術大学、女子美術大学、武蔵野美術大学、大阪芸術大学、長岡造形大学、東京ガラス工芸研究所、東京国際ガラス学院で特別講義を行う
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