幕末の開国とともに海を渡った日本の美術工芸品はヨーロッパでブームとなり、印象派やアール・ヌーヴォーなど新しい芸術の誕生に深い影響を与えました。今日「ジャポニスム」と呼ばれるこうした現象のなかで、今まであまり注目されてこなかったのが、工芸品と同じようにあるいはそれ以上に西洋人の心をつかんだキク、アジサイ、フジなど日本の植物の存在です。遠く海を渡り西洋の庭を飾ったこれらの花は、アール・ヌーヴォーの巨匠ナンシーのエミール・ガレの庭にも咲き誇っていました。世界各地から集められた2500種を超える草木のなかで、およそ400種類が日本関連の品種であったと伝えられています。ガレは日々その成長を観察し創作の糧としていました。今年開館35周年を祝う北澤美術館では、ガレとその良きライバルのドーム兄弟、彼らの後輩ルネ・ラリックのガラス工芸品のなかから、日本の花をテーマとする作品を選び、ジャポニスムの知られざる一面をご紹介いたします。世界屈指といわれる北澤美術館のガラス・コレクションを新たな視点でお楽しみいただく特別企画です。
会期情報
会期 | 2018年4月4日(水)~2019年3月31日(日) |
開館時間 | 9:00~18:00(4月~9月) 9:00~17:00(10月~3月) |
休館日 | 2018年10月31日 |
会場 | 北澤美術館 1階 ガラス工芸展示室 〒392-0027 長野県諏訪市湖岸通り1-13-28 |
電話 | 0266-58-6000 |
入館料 | 大人1000円 中学生500円 小学生以下無料 ※団体(8名様以上)料金は、上記入館料より100円引 |
■ 主催: 公益財団法人 北澤美術館 ■ 協賛: 株式会社 キッツ 株式会社キッツは社会貢献活動の一環として公益財団法人北澤美術館を支援しています。 |
記念講演会「花のジャポニスム」
講 師 | 池田まゆみ(主席学芸員) |
日 時 | 5月12日(土)14:00~16:00 参加無料(要入館料) |
ミュージアムコンサート
「花のジャポニスム」にちなむ秋の夜の演奏会
演奏者 | 諏訪交響楽団メンバー |
日 時 | 9月15日(土)19:00より 参加無料(要入館料) |
日 時 | 9月15日(土)19:00より 参加無料(要入館料) |
申込 | 事前申込不要 |
プログラム | 1.ラヴェル 《組曲「マ・メール・ロワ」より 「眠りの森の美女のパヴァーヌ」他》 2.ラヴェル 《組曲「クープランの墓」より 「フーガ」他》 3.ドビュッシー 《ベルガマスク組曲から 「前奏曲」》 4.プーランク 《ノベレッテ》 |