北澤美術館の創設者であり株式会社キッツの創業者・北澤利男(1917-1997)は、『光の抒情ーガレとアール・ヌーヴォーのガラス工芸』(北澤美術館発行)の中で、「家内の父が美術品、とりわけ日本画が好きで、当時仕事以外にこれといった趣味も持たない私に、「働くばかりが能じゃない、余暇には絵でも鑑賞したらどうだ」と盛んに勧め、それがきっかけとなって以来、美術品との長く深い付き合いが始まりました」――と、美術品との出会いについて語っています。
昭和58年(1983)、長野県諏訪湖の畔に利男が建てた小さな美術館は、本日開館35周年を迎えました。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。