19世紀末の芸術潮流「アール・ヌーヴォー」の旗手として活躍したエミール・ガレ。ガレが登場した当時、ガラス界ではクリスタル・ガラスの透明な輝きが人気を博していました。その流れを一転させたのが、草花や昆虫など自然のモチーフを取り入れたガレの色ガラス表現でした。自然の彩を再現する手段として、ガレが最初に挑んだ技法が、ガラス質の絵の具を低温で焼き付ける「エナメル彩」です。ガレ初期の名作「月光色ガラス」の詩情、ドーム兄弟の細密描写、アール・デコの大胆さを際立たせるラリックの力作など、エレガントで洗練されたエナメル彩ガラスの魅力をお楽しみください。
※会期中は記念講演会、ワークショップを予定しております。
● 北澤美術館特別展「麗しのエナメル彩ガラス-ガレ・ドーム・ラリック-」
● 会場:北澤美術館(長野県諏訪市湖岸通り1-13-28)
● 会期:2021年3月13日(土)-2022年3月15日(火)
●入館料:大人1000円 中学生500円(全館共通)
● 会期中の休館日:10月1日(金)
※展示替えの為、2021年3月10~12日は休館いたします