本日より、2025年度 特別展「万国博覧会のガレ」を開催いたします。
科学と技術の進歩の時代といわれる19世紀。それを象徴する催しが1851年にロンドンで第1回目が開催された万国博覧会です。最新の発明や発見、遠い異国の文物が一大パノラマを展開する光景に、皇帝から庶民まで老若男女が目を見張り興奮の渦に包まれました。
パリでは1855年から1900年までに5回の万博が開催されました。ガラス工芸家エミール・ガレ(1846-1904)は、これをチャンスとして活かし、回を重ねる毎に成功を勝ち取ってゆきました。
ジャポニスムの熱狂を体験した1867年、若き工芸家としてデビューを飾った1878年。エッフェル塔が建設された1889年に初のグランプリを獲得、1900年に再びグランプリに輝き工芸家としてのキャリアの頂点に立ちます。
本展では、20年振りに日本で開催される「2025年大阪・関西万博」にちなみ、当館が収蔵する万博出品作を中心に、ガレの名作を展観します。
良きライバルとして競い合ったドーム兄弟、1925年のアール・デコ博覧会で脚光を浴びたルネ・ラリックの作品もあわせてお楽しみください。
●2025年度 特別展「万国博覧会のガレ」
●会場:北澤美術館 1F・ガラス工芸展示室(長野県諏訪市湖岸通り1-13-28)
●会期:2025年3月22日(土)~2026年3月10日(火)
●入館料:大人1000円・中学生500円
※この入館料ですべての展示室をご覧になれます
●会期中の休館日:5月20日(火)・9月2日(火)・10月1日(水)・11月25日(火)・12月31日(水)・1月1日(木)・2月24日(火)